更新日:2026年6月3日
公開日:2026年5月26日
縦型動画の制作ルール|スマホで見やすいデザインの基本
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「TikTokやInstagramのリールで流れるような縦型動画を自社でも作りたい」
「これまでの横型動画と同じ作り方で大丈夫?」
スマートフォンの普及により、私たちの動画視聴体験は劇的に変化しました。今や「動画はスマホを縦に持ったまま見るもの」が新標準。それに伴い、企業が発信する動画広告やプロモーション動画も、縦型(9:16)への最適化が不可欠になっています。
しかし、いざ制作を依頼しようとすると、特有の構図ルールや、短時間でユーザーを惹きつける独特の構成に戸惑う担当者さまも少なくありません。この記事では、縦型動画制作の「費用感」から「成功する構成の作り方」まで、初心者の方が迷わず進めるためのポイントを分かりやすく解説します。
1. 広告枠に合わせて最適化。SNSの違いによる縦型動画の特徴と、制作費用の相場

縦型動画は、配信するプラットフォームによってユーザー層や視聴スタイルが大きく異なります。総務省の「令和7年版 情報通信白書」では、コミュニケーションツール・SNSの利用状況が整理されており、各SNSの利用傾向を把握するうえで参考になります。まずは、主要な3つのSNSにおける縦型動画(広告)の特徴を押さえておきましょう。
| プラットフォーム | 主な視聴者層 | 求められる動画の質と傾向 | 制作時のポイント |
| TikTok | 10〜20代中心 (拡大中) | 「広告感」のない親近感。編集アプリで作ったような、リズム感の良い動画が多い。 | 流行の楽曲やエフェクトを意識し、視聴者と同じ目線で作る。 |
| Instagram(リール) | 20〜40代中心 | 「憧れ」や「世界観」。映像の美しさや、ライフスタイルを彩る洗練された雰囲気のある動画が人気。 | カタログを眺めるような感じで、動画の表紙(カバー)が並んだ際の「見栄え」も重要。 |
| YouTube(ショート) | 全世代 | 「実用性」と「インパクト」。役立つ情報の要約や、続きが気になる意外性などが好まれる。 | 横型動画のファンも多いため、情報の信頼性やテロップの正確さがカギ。 |
このように、プラットフォームによって「好まれる編集のトーン」が変わるため、どのSNSに注力するかによって、依頼すべき制作会社の得意分野や費用も変わってきます。
参考) 総務省「令和7年版 情報通信白書」コミュニケーションツール・SNS
制作費用の目安(1本あたり)
縦型動画の制作は、制作時の作業内容で分類すると「編集のみ」「企画・撮影あり」「高品質・オプションあり」の3つに分けられます。それぞれの価格帯で「プロがどこまで手を動かしてくれるのか」を把握することで、見積書の納得感が大きく変わります。一般的な相場と、それぞれの特徴を確認してみましょう。
実写+テロップの簡易な広告用動画(素材提供・編集中心):5万〜30万円
自社で撮影したスマホ動画や写真を提供し、プロがテロップ入れやテンポの良い編集を行う場合の相場です。撮影費用を抑えられるだけでなく、最近では”広告色”を消して、あえて一般の人が投稿したように仕上げる「親近感のある動画」としても人気があります。
標準的な広告用動画(企画・撮影orアニメーション制作あり):15万〜50万円
プロのカメラマンによる撮影や、オリジナルのアニメーション制作を含む場合の制作費です。しっかりとした絵コンテ・構成を元に制作するため、ブランドイメージを保ちつつ、商品の魅力を高品質に伝えたい場合に適しています。
高品質・シリーズ展開動画(タレント起用・複数納品):50万〜100万円以上
タレントやモデルを起用したり、背景にこだわったセットで撮影したりする場合のプランです。また、1本の動画から「冒頭の数秒だけ変えたパターン」というように複数の動画を展開して制作する場合も、本数によってはこの価格帯になります。
縦型動画は横型に比べて視聴時間が短い傾向があるため、最初の掴みが非常に重要になります(次の章で詳しく説明します)。そういう意味では、構成からプロに任せることで成果につながりやすいでしょう。
また、広告なら長くても15〜30秒程度、YouTubeのショート動画なら最長3分までなど、横型動画に比べると尺が短いことから、全体的に比較的安価に制作できるケースが多いのも特徴です。
▼ 動画制作の基本的な流れは、こちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください!
2. ターゲットに突き刺さる!最初の3秒で課題を提示するデザイン・構成の基本

縦型動画と横型動画の最大の特徴は、SNSで試聴される場面が多いことから、簡単に「スキップ」されてしまい、最後まで試聴してもらえないことが多いという点です。そのため、興味を持ってもらえるかは「最初の3秒」で決まります。
興味を惹きつける冒頭のフック
横型動画のように「会社ロゴ」や「きれいな風景」といった、いわゆる「きれいな導入」から始めてはいけません。横型動画に比べると、『いきなり本題に入る』くらいの勢いがあるほうが、縦型動画では好まれます。
| 問いかけから入る | 「〇〇で悩んでいませんか?」「実は、〇〇の正解はこれでした」 |
| 変化を見せる | ビフォーアフターの「アフター」を最初に見せ、興味を引く。 |
| 結論から伝える | 何ができるサービスなのかを、最初の1秒で宣言する。 |
縦型特有の「視線の誘導」
視聴者の視線は、画面の中央から上部に集中します。重要な情報は画面の下半分(SNSの操作ボタンやキャプションが重なるエリア)を避け、中央よりやや上に配置するのが、見やすいデザインの鉄則です。また、縦型動画は「字幕の読みやすさ」が重要になるので、実際の画面サイズで見やすいサイズやフォントのセレクトも意識する必要があります。
3. A/Bテストで育てる。分析結果からクリエイティブを改善する流れ

縦型動画、特に広告制作において「作って終わり」はもったいない!データを見て「育てる」ことが成功の近道です。ここでは、改善の流れとそのチェックポイントを見ていきましょう。
Step 1. 配信開始
まずは、2〜3パターンの動画を制作して配信します。
Step 2. 指標のチェック
各動画の3秒再生率や完全視聴率を確認します。「どこで離脱されたか」を可視化することで、次のアクション検討の材料とします。
Step 3. 部分的な修正(A/Bテスト)
全てを作り直す必要はありません。「冒頭のコピーだけ変える」「テロップの色だけ変える」といった微調整を行い、再度テストします。
一度に動画を複数制作することになるので、初期費用は掛かりますが、たくさんの動画が溢れるSNSなどで、最初から正解を見つけるのは難しいので、短期間(2週間〜1ヶ月程度)でこのサイクルを回すことで、自社にとっての「勝ちパターン」が見えてきます。
+α:デザイン迷子センター流:嫌われない広告。役立つ情報として届ける工夫

縦型動画広告を成功させる秘訣は、実はインパクトの強さよりも、視聴者がスマホを操作している時の「心地よさ」を邪魔しないことにあります。ブランドへの好感度を下げず、最後まで自然に見てもらうための具体的な3つのチェックリストを伝授します。
「音なし」でも100%意味が通じるか
スマホ動画の多くは、電車内などで消音(ミュート)再生されます。音がないと内容がわからない動画は、ユーザーに「わざわざ音を出す手間」を強いることになり、離脱を招きます。音声をつけること自体は問題ないのですが、テロップだけでも内容が完結するかを確認しましょう。
派手すぎる演出(フラッシュ・大音量)を避けているか
注意を引きたいあまり、過度な点滅や衝撃音を入れるのは逆効果です。ユーザーの目に優しい配色や、自然な導入を意識することで、「不快な広告」から「心地よい情報」へと変わります。
操作性を邪魔していないか
SNSなどの画面に表示される操作ボタン(×印やスキップボタン)の付近に、重要な文字やクリックを促す要素を配置しないようにしましょう。意図しない誤操作を誘発する設計は、ブランドへの嫌悪感に繋がってしまいます。
制作会社へ依頼する際は、単に「目立つ動画」ではなく、こうした「視聴者の視聴環境への配慮」ができているかも基準に話し合ってみてください。その細かな気配りが、結果としてブランドの信頼を積み上げる大きな一歩となります。
まとめ:スマホの向こう側にいる「一人」に向けて
縦型動画は、テレビのような「大衆向け」ではなく、スマホを握る「個人」へのメッセージです。
「どう依頼すればいいか分からない」
「流行の移り変わりが早くてついていけない」。
そんな不安を感じたら、ぜひ「デザイン迷子センター」にご相談ください。
技術的なルールはもちろん、あなたの会社の想いが、ユーザーにとって「心地よい体験」として届くような動画制作を全力でサポートいたします。

デザイン迷子センターのご紹介
「デザインのことが全然わからない」「何から手を付ければいいか教えて欲しい」。そんな担当者さまに寄り添い、一歩踏み出すためのサポートをするのが「デザイン迷子センター」です。
私たちは、単に「作る」だけではなく、制作の背景にある「目的」や「ゴール」を大切にしています。
創業から約20年、全国700社以上のお客さまのお手伝いをしてきた豊富な実績と経験で、“迷子さん” の不安を「安心」に変える、一番の道しるべになります。
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