更新日:2026年7月24日
公開日:2026年7月23日
インタビュー動画制作のコツ|本音を引き出す撮影と編集のポイント
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「カメラを向けられると、みんな堅くなってしまいそう。どうすれば自然な本音を引き出せるんだろう?」
「制作会社に依頼したいけれど、社内で何を準備しておけばいい?費用や納品までの流れも分からなくて不安…」
自社の魅力や「働く人のリアルな想い」をまっすぐに届けられる「インタビュー動画」。求職者へのアプローチや、企業のブランドイメージ向上において非常に強力なツールです。
しかし、普段は別の業務をこなしながら、急に動画制作のプロジェクト担当を任された初心者の方にとっては、「どんな質問を用意すればいいのか」「プロに頼むとどんな撮影・編集をしてくれるのか」と、手探りの状態で “ 迷子 ” になってしまいがちです。
良いインタビュー動画を制作する秘訣は、担当者さま自身が難解な撮影機材や編集ソフトをマスターすることではありません。話し手が安心して自分の言葉で語れる「社内環境と心の準備」を整え、プロの技術と対話力を借りながらその人らしさを丁寧に紡ぐことです。
この記事では、登場人物の魅力を120%引き出す撮影環境の整え方から、緊張をほぐすヒアリングのコツ、プロの編集でストーリーを魅力的に届けるポイントまでを分かりやすく解説します。また、制作会社へ依頼する際の流れや費用、期間の目安についても、担当者さまと同じ目線で優しく紐解いていきます。
1. 登場人物の魅力を最大化する、インタビュー撮影の環境作り

インタビュー動画のクオリティを決定づける最初のステップは、撮影当日の「環境作り」です。どれだけ素晴らしい話を聞き出せても、映像が暗くて表情が見えなかったり、周囲の雑音が多くて言葉が聞き取りにくかったりすると、動画の完成度は大きく下がってしまいます。
ここでは、発注担当者として社内で準備しておくべきポイントと、プロの撮影クルーが現場でどのように「魅力を引き出す空間設計」を行うのかを解説します。
① 撮影場所の選定:担当者が社内で配慮すべき「音」と「背景」
プロに撮影を依頼する場合でも、社内のどの場所を撮影現場にするかは、担当者さまと制作会社が一緒に決めていくことの多い大切なポイントです。
●「音の静かさ」を最優先で確保する
最も見落としがちなのが「周囲の雑音」です。オフィスの会議室は一見静かに思えますが、エアコンの動作音、隣の部屋の話し声、近くの道路を通る車の音などがマイクに入ってしまうことがあります。編集時の音声処理で消せるものもありますが、大きすぎたり、声に被ったりしている場合には、編集での処理にも限界があります。そのため、撮影時には「該当エリアのエアコンを一時的に切る」「静かな時間帯やフロアを予約する」といった事前の社内調整を行っておくと、撮影が非常にスムーズになります。
● 企業の「温度感」が伝わる背景を準備する
ただの真っ白い壁を背景にするよりも、自社らしさが伝わる背景を少し写り込ませるのがおすすめです。例えば、明るい日差しが入るエントランス、普段働いているデスクスペース、社内の打ち合わせエリアなどです。カメラからの奥行きを持たせることで、背景をふんわりとぼかして登場人物を引き立たせ、映像に立体感が生まれます。その背景となる場所が散らかっていると、視聴者の視線はそちらに奪われてしまうので、事前に背景に写り込む場所の整理整頓をしておきましょう。
② 表情を生き生きと見せる「ライティング(照明)」の重要性
人の第一印象は「顔の明るさ」で大きく変わります。オフィスの蛍光灯だけで撮影すると、真上からの光によって目の下に影(くま)ができ、疲れたような印象を与えてしまうことがあります。
● プロは「光」で清潔感と立体感を演出する
撮影場所の明るさが足りない場合には、プロの撮影クルーは、専用のLED照明機材を複数台持ち込み、話し手の顔の影をふんわりと消し、髪の輪郭を際立たせるようなライティングを行います。これにより、登場する人の顔に明るく清潔感のある表情と美しい立体感を作り出すことができます。
● 自然光(窓からの光)を活用する
窓から入ってくる柔らかい自然光も強力な味方です。話し手の斜め前方から光が当たる位置にセッティングすることで、肌のトーンが自然で健康的に映ります。ただし、話し手の真後ろに窓が来る「逆光」になると顔が暗くなってしまうため、配置には注意が必要です。
③ 音声設計:動画のクオリティの半分は「音」で決まる
実は、動画において視聴者が最もストレスを感じやすいのは、映像の乱れよりも「音の聞き取りにくさ」です。「何を言っているのか分からない」と感じた瞬間、その動画の価値は半減してしまいます。
● ピンマイクでクリアな声を収録
カメラ内蔵のマイクは部屋全体の音を拾ってしまうため、声が部屋の中に響いて、お風呂場のように聞こえてしまいがちです。プロの現場では、話し手の胸元に小さな「ピンマイク」を装着し、周囲の雑音をカットしながら、話し手のクリアで温かみのある声をしっかりとピンポイントで収録します。
撮影環境を整えることは、単に見栄えを良くするだけでなく、「あなたの言葉を大切に聴いていますよ」という話し手(社員)への誠実なメッセージにもなります。静かで明るい心地よい空間を整えることから、素晴らしいインタビュー動画作りは始まります。
2. 緊張をほぐし、良い表情を引き出すためのヒアリングと誘導の術

どれだけ最高級のカメラや照明を用意しても、話し手がカチコチに緊張していては、視聴者の心を動かす「本音」は出てきません。普段カメラを向けられ慣れていない社員の方であれば、緊張してしまうのは当たり前のことです。
ここでは、話し手の緊張を優しく解きほぐし、生き生きとした表情や自然な言葉を引き出すための事前の工夫と、プロのヒアリング術についてご紹介します。
① 社内調整のコツ:台本は「丸暗記させない」のが鉄則
初心者の担当者さまがやってしまいがちな失敗に、「一字一句間違えずに書いた台本を用意し、話し手に暗記してもらう」というものがあります。これをやってしまうと、話し手は「間違えずに読まなければ」というプレッシャーで頭がいっぱいになり、視線が泳いだり、まるでロボットのように無機質な話し方になってしまうので、あえて「きれいな文章での原稿は用意しない」という方法がおすすめです。
● 伝えるべき「キーワード」だけを事前共有する
事前に共有する質問リストには、答えてほしい大まかな方向性や、入れてほしいキーワード(例:「チームワーク」「挑戦」など)だけを記載しておきます。具体的な文章は、当日の自分の言葉でその場で話してもらう方が、圧倒的に人間味と説得力のあるメッセージになります。
● 「言い直しても大丈夫」と事前に伝える
「後から編集でいくらでもカットできるので、途中で言葉に詰まっても、言い直しても全く問題ありません!」と、事前に笑顔で伝えてあげてください。この一言があるだけで、話し手の肩の力は驚くほど抜けるものです。
② 本音を引き出すインタビュー当日の対話術
本音を引き出すためのインタビューは「一問一答の尋問」ではなく、「温かいおしゃべりの延長」であるべきだと私たちは考えています。
● 雑談からシームレスに始める
「はい、本番スタートします!」と固く合図を出すと誰でも身構えてしまいます。プロのディレクターが入る現場では、機材チェックの段階からさりげなくカメラを回し始め、「最近お仕事どうですか?」といった何気ない世間話から質問へと移行するように撮影することもあります。もし、担当者さまがインタビュアーを行う場合には、話し手が「いつの間にか始まっていた」と感じるくらいの空気感がベストです。
● 全力の頷きと共感で受け止める
インタビュー中、動画の出演者の目の前にいるインタビュアー(プロのディレクターまたは担当者さま)は、声を出さずに大きく頷き、温かい笑顔を向け続けます。「あなたの話を興味深く聴いています」という姿勢を示すことで、話し手は安心して、深いエピソードや「本当に伝えたかった想い」をぽろっと話してくれるようになります。
3. インタビュー動画制作を「プロの会社」に「依頼」する場合のポイント
「社内だけで撮影のセッティングからインタビューまでこなすのは難しそう…」と感じたら、プロの動画制作会社に依頼するのが最も確実で安心な選択です。ここでは、検討する際に知っておきたい一般的な流れ、必要な期間、気になる費用について整理しておきます。
①【流れ】発注から納品までのステップ
プロへの依頼から完成までは、一般的に以下のような流れで進みます。
| 順序 | 概要 | 詳細 |
| Step 1 | お問い合わせ・ヒアリング | 動画の用途・目的、ターゲット、予算のヒアリングなどを行います。 |
| Step 2 | 企画・構成案の検討 | 質問内容や構成台本などを元に、動画の完成イメージをすり合わせます。 |
| Step 3 | 撮影準備 | 撮影場所のロケハン、スケジュール調整、話し手への事前アナウンスなどを行います。 |
| Step 4 | 撮影 | プロのクルーによる撮影。制作会社のディレクターがインタビュアーを担当するケースが多いです。 |
| Step 5 | 編集・初稿提出 | 撮影映像を繋ぎ、BGMやテロップを入れた動画の確認を行います。 |
| Step 6 | 修正・仕上げ | 社内フィードバックを反映し、音量・色味といった細部の仕上げも行います。 |
| Step 7 | 完成・納品 | 用途にあわせた形式で納品します。 |
②【期間】準備から公開までの目安
一般的なインタビュー動画(1本あたり2〜3分程度)を制作する場合、必要な期間は「約2ヶ月〜3ヶ月」程度です。撮影自体は1日(半日〜数時間)で終わることが多いですが、撮影前の「構成案作成」や、撮影後の「編集・修正確認」の工程にそれぞれ2〜3週間ほどかかります。公開したい日程から逆算して、ゆとりを持ったスケジュールを組むことが大切です。
③【費用】適正な相場感を知る
インタビュー動画制作の費用は、動画の長さ、撮影規模や撮影日のスタッフ人数によって変わりますが、一般的な相場は以下のようになります。
● 簡易プラン(スタッフ1〜2名・カメラ1台):30万〜50万円
社内の会議室などでサクッと撮影し、基本的な編集と要約テロップを入れて仕上げるシンプル構成です。費用を抑えつつ、サクッとインタビュー動画を用意したい場合に向いています。動画の尺も1分未満と短くしたい場合におすすめです。
● 標準プラン(スタッフ2〜3名・カメラ2台):50万〜100万円
ディレクター、カメラマン、音声などのプロチームで対応するプランです。カメラを2台使う(マルチカメラ)ことで、話し手の「引きの映像」と「表情のアップ」を同時に記録でき、作業風景などのインタビュー以外のインサートカット(挿入映像)も豊富に撮影することで、様々なシーンを盛り込んだ見ごたえのある構成が可能です。動画の尺としては2〜3分程度で、非常にクオリティが高く信頼感のある動画に仕上がります。
プロに依頼することの最大のメリットは、綺麗な映像を撮ることだけではありません。「客観的な視点で話し手の魅力を引き出し、社内だけでは言葉にできなかった社員の本音を自然と引き出してくれること」や、「動画としての完成度を高めるためのプロならではの提案やサポート」を得られる点にあります。
例えば、実写のインタビュー映像を繋ぎ合わせるだけでなく、自社のサービスをわかりやすく図解するアニメーションなどを織り交ぜた展開を、プロから提案してもらうこともできます。 アニメーション制作などの追加費用はかかりますが、採用向けだけでなく「会社案内の役割も兼ね備えた汎用性の高い動画」に仕上げることも可能です。
インタビュー動画の制作を考え始めたら、社内だけで抱え込まず、まずはプロに相談して客観的な視点を取り入れてみてください。「誰に何を伝えるべきか」という動画の方向性がクリアになり、納得のいく制作への第一歩を踏み出せるはずです!
4. 長い話をダイジェスト化する、リズムの良い編集とテロップのポイント

無事に撮影が終わったら、次はいよいよ「編集」のステップです。インタビュー撮影では1人あたり20〜30分ほどお話を伺うことが一般的ですが、最終的な動画の長さは「2〜3分」に収めるのが、現代の視聴者が集中して最後まで見られる理想的なボリュームです。
「良いお話をたくさんしてもらったから、全部残したい!」という気持ちになりますが、情報を詰め込みすぎるとメッセージがぼやけてしまいます。プロがどのようにお話を凝縮し、テンポよく読者の心に届けているのか、そのポイントを解説します。
① 不要な「言葉のノイズ」を整理してテンポを作る
話の要点をクリアにするために、まずは話し言葉に混ざる不要な要素を整理します。「えーっと」「あの」「その」といった、次の言葉を考える際に出てしまう言葉を「フィラー」と呼びます。プロの編集では、これらのフィラーを映像のつながりが不自然にならないようスムーズにカットします。これにより、スマートで聞き取りやすく、説得力のある話し方に仕上がります。
② インサートカットで視聴者を飽きさせない
2〜3分の動画であっても、ずっと話し手の顔のアップが続いていると、視聴者は視覚的な変化がないため途中で飽きてしまいます。そこで、話し手が「チームでのコミュニケーション」について語っている瞬間には、実際にデスクで同僚と楽しそうに打ち合わせをしている風景の映像を、声の上に重ねるように挿入します。これを「インサートカット」と呼びます。言葉だけで「雰囲気の良い職場です」と説明するよりも、実際の作業風景を数秒挟むだけで、その言葉の信頼性は一気に高まります。
③ テロップ(字幕)の役割:視認性と読みやすさの工夫
最近は、スマートフォンを使って「音を出せない環境(通勤途中など)」で動画が見られるケースが非常に増えています。そのため、テロップの入れ方は動画の成果を左右する大きな要素となるので、「フルテロップ」と「要約テロップ」を使い分けることもポイントです。
● フルテロップ(動画で話している全ての発言を字幕化)
音を出さなくても内容が伝わるため、SNS向けの短い動画や、スマホ視聴を意識した採用インタビューに適しています。
● 要約テロップ(重要ポイントのみを字幕化)
話し手の表情や空間の雰囲気をしっかり見せたい、ドキュメンタリー調のエモーショナルな企業紹介動画などに適しています。
また、文字のフォントは細すぎるものを避け、太めのゴシック体を使用するのが一般的です。背景の映像と重なっても文字が潰れないように、文字の周囲に縁取りをつけたり、半透明の帯を敷くなどして、視認性を高めるデザイン処理を施します。
プロによる編集とは、単に映像を切り貼りする作業ではありません。「話し手が最も伝えたかった想いのエッセンスを抽出し、視聴者の心に届くストーリーとして再構築するクリエイティブな作業」なのです。
+α:デザイン迷子センター流:話し手の「間」や「表情」を削りすぎない編集の美学
今の時代、短時間で効率よく情報を得る「タイパ(タイムパフォーマンス)」が重視されがちです。動画の編集においても、テンポ感を優先して言葉と言葉の間のわずかな「隙間」をどんどんカットし、テンポよく情報を詰め込むような見せ方が増えています。
しかし、私たちデザイン迷子センターがインタビュー動画の編集において大切にしているのは、「あえて、話し手の『間』や『表情』を削りすぎないこと」です。なぜなら、人が誰かの言葉に深く共感し、「この人と一緒に働きたい」「この会社は信頼できる」と心が動く瞬間は、流暢に喋っている言葉そのものだけでなく、言葉の裏側にある「温度感」に触れたときだからです。
例えば、インタビュー中に「仕事で一番辛かった時期はどう乗り越えましたか?」と質問したとき。話し手が一瞬視線を落とし、数秒間、静かに過去を振り返るように黙り込んでから、「……そうですね、あの時は……」とゆっくりと語り始める。
この「……」という、わずか数秒の「間」や、その時の真剣な眼差し、ふっとこぼれた照れくさそうな笑顔。これらは、効率重視のカット編集では「無駄な余白」として切り落とされてしまいがちな部分です。しかし、実はその余白の中にこそ、その人の「人間味」や「仕事に対する誠実さ」、嘘のない「本気」が一番濃く現れています。すべてを均一にスピードアップさせるのではなく、大切な想いを語る場面では、あえてその「間」を少しだけ残して、話し手の心の揺らぎをそのまま視聴者に届ける。
それこそが、他社の動画に埋もれることなく、見た人の胸にじんわりと温かい記憶を残し、「この会社を選びたい」と思わせる本当のブランド力に繋がると、私たちは信じています。
まとめ:言葉の奥にある「温度」を、確かな動画の形へ
インタビュー動画を制作することは、単に会社の情報を紹介する手段ではなく、そこにいる「人の想い」という、会社にとって最大の資産を可視化するプロジェクトです。
社内での準備を整え、当日の対話で本音を引き出し、その人らしさが伝わる編集を行う。この一連のステップを丁寧に行えば、見る人の心を動かす動画を完成させることができます。
「質問項目を一緒に考えてほしい」
「プロに頼みたいけれど、予算内でどこまでできるか相談したい」
そんな次のステップへの迷いや不安を感じたときは、いつでも私たち「デザイン迷子センター」を頼ってください。
ただ綺麗に整えられた映像を作るのではなく、あなたの会社がこれまで大切に育んできた「想い」と、社員の「本音」を丁寧にすくい上げ、届けたい相手の心に真っ直ぐ突き刺さる動画を一緒に形にしていきましょう。あなたの新しい挑戦への第一歩を、私たちはいつでも隣でサポートします。

デザイン迷子センターのご紹介
「デザインのことが全然わからない」「何から手を付ければいいか教えて欲しい」。そんな担当者さまに寄り添い、一歩踏み出すためのサポートをするのが「デザイン迷子センター」です。
私たちは、単に「作る」だけではなく、制作の背景にある「目的」や「ゴール」を大切にしています。
創業から約20年、全国700社以上のお客さまのお手伝いをしてきた豊富な実績と経験で、“迷子さん” の不安を「安心」に変える、一番の道しるべになります。
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