更新日:2026年5月25日

公開日:2026年5月25日

ホームページ制作の失敗事例|原因と対策を初心者向けに解説

  • Web制作
  • # 初心者向け
  • # 改善・成果向上
  • # 社内効率化
  • # トラブル防止

「会社から急にホームページの刷新を任されたけれど、何から手をつければいいのかわからない…」

「もし大金をかけて失敗してしまったら、自分の責任になってしまうのではないか…」

別業務を抱えながら、ある日突然Webの担当者になった初心者の方にとって、ホームページ制作という大きなプロジェクトは不安の連続ですよね。目に見えないシステムや専門的な工程の多いホームページ制作では、何が正解で、どこに落とし穴があるのかを初心者の方が見極めるのは非常に難しいことです。

実は、ホームページ制作における「失敗」の多くは、専門的な技術の優劣ではなく、制作が始まる前や進行中の「コミュニケーションや準備のすれ違い」に原因があります。

この記事では、過去に多くの“デザイン迷子”さんを救ってきたプロの視点から、ホームページ制作が失敗に終わる根本的な原因を紐解き、実際に起こりがちなトラブル事例とその対策をわかりやすく解説します。この記事を読めば、専門知識がなくても「先回り」してリスクを回避し、納得のいくホームページ制作を進められるようになります。不安を安心に変えて、一歩を踏み出してみましょう。

1. ホームページ制作が失敗に終わる根本原因

ホームページ制作という高額な投資が、最終的に「使われないサイト」や「成果の出ないサイト」という失敗に終わってしまうのはなぜでしょうか。その原因は、技術的なバグやデザインの好みだけではありません。ここでは、プロジェクトの根底にある3つの根本原因について解説します。

① 「何のために作るのか」という目的が曖昧である

最も多い原因は、「競合他社がリニューアルしたから」「なんとなくデザインが古くなったから」といった曖昧な理由でスタートしてしまうことです。なぜなら、ホームページは作ることがゴールではなく、会社の課題を解決するための「道具」だからです。

「新規の問い合わせを月10件増やしたい」

「採用活動で、自社の社風にマッチした人材からの応募を増やしたい」

「既存顧客に自社の新しいサービスを正しく認知させたい」

このように目的が明確になっていないと、制作の途中で「あれもこれも載せたい」と要望が膨れ上がり、最終的に「誰に何を伝えたいのかわからない、中途半端なサイト」が完成してしまいます。家を建てる際、「何人が住むのか」「どんな暮らしがしたいのか」を決めずに、デザインだけで間取りを決めてしまうようなもので、これでは上手くはいきませんよね。

② 制作会社への「完全な丸投げ」

「プロに任せておけば、きっといいものを作ってくれるだろう」という期待は、残念ながら失敗のリスクを大きく高めてしまいます。もちろん、制作会社はWebやデザインのプロですが、「会社の強みや、お客様の本音」を一番知っているのは、担当者さま自身や社内の方々です。

しかし、そういった会社のオリジナリティや本当の要望を伝えない(言語化できない)まま、制作会社にすべてを丸投げしてしまうと、一般的なテンプレートに当てはめただけの、どこかで見たことがあるような独自性のないサイトになってしまいます。また、制作会社側も「これで本当に会社の魅力を伝えられているのだろうか」と迷いながら進めることになり、結果として満足度の低い仕上がりになってしまいます。ホームページ制作は「発注側と制作側の共同プロジェクト」であるという意識が不可欠です。

③ 「誰に届けるか(ターゲット)」の視点が抜けている

デザインを決めるときに、自社の上司や担当者自身の「好み」だけで判断してしまうのも、よくある失敗の原因です。

ホームページを本当に見てほしいのは、社内の人ではなく「お客様や求職者」です。ターゲットが「20代の就職活動中の学生」なのか、「50代のBtoB企業の経営者」なのかによって、適切なデザイン、文字の大きさ、言葉遣い(トーン&マナー)など、必要な情報や適するデザインは全く異なります。

ホームページを訪れるユーザー視点を忘れ、作り手の自己満足になってしまうと、誰の心にも刺さらないサイトになってしまうので、「誰のため」のホームページなのか、という視点を常に持っておくようにしましょう。

2. 実際にあったトラブル事例から学ぶ、回避するための「先回り」の知恵

ここでは、実際の制作現場で本当によく起きている3つのトラブル事例をご紹介します。事前にこれらの事例を知っておくことで、同じ轍を踏まないための「先回りの知恵」を身につけましょう。

事例1:デザインはとても綺麗なのに、問い合わせがまったく来ない

予算をかけて、最先端のおしゃれな動きがあるホームページが完成。社内でも「かっこいい!」と大好評だったが、公開後、何ヶ月経っても問い合わせや資料請求がゼロだった。

【原因】      デザインの美しさにこだわりすぎるあまり、訪問者が次に何をすればいいのかという「導線設計」や、肝心のお問い合わせフォームの位置がわかりにくくなっていて、ホームページを訪れた人がすぐに帰ってしまうケースが多かった。また、サービスをより詳しく伝えたいという思いから専門用語が多くなってしまったことで、一般のユーザーにとって「自分に関係のある会社・サービスなのか」が伝わっていなかった。
【先回りの知恵】制作の途中でデザイン案を確認する際、「初めてこのサイトを訪れたお客さまの気持ち」になって画面を眺めるようにしてください。商品やサービスについて何も知らない状態で、迷わずにボタンを押せるか」「文字は読みやすいか」というUI/UX(使いやすさ)の視点を常に持ち、制作会社と「コンバージョン(最終的な成果・目標)」を意識した設計になっているかを話し合いましょう。

事例2:公開直前になって「あれも足りない、これも足りない」と追加費用が発生

いよいよ来週公開というタイミングで、社内の別部署から「このページも必要だ」「英語翻訳ページも入っていると思っていた」と意見が出て、てんやわんやに。制作会社に対応を求めたところ、当初の見積もりを超えた多額の追加費用を請求されてしまった。

【原因】      制作会社だけでなく、社内での制作を開始する前の「要件定義(どこからどこまでの範囲を作るかという約束事)」のすり合わせが不十分だったこと、また、社内の関係者への事前共有や意見集約が遅れたことで、ホームページに掲載する内容などで認識の違いが発生していた。
【先回りの知恵】契約時やプロジェクトの初期段階で、「今回の制作範囲に含まれるもの・含まれないもの」をクリアにしておきましょう。また、デザインや構成の確認は、担当者一人で行わず、決定権を持つ上司や関連部署のキーマンに早い段階(修正が効きやすい時期)で見せて意見をもらっておくことが、後半の突発的な対応を防ぐ最大の防衛策です。

事例3:ホームページ公開後、自分たちでお知らせやブログを更新できない

無事にホームページが公開されたが、新商品の案内や長期休暇のお知らせを掲載しようとしたところ、自社で書き換える画面がなく、やり方がわからなかった。毎回制作会社に修正を依頼する必要があり、小さな修正でも数日待たされ、そのたびに費用が発生してしまっている。

【原因】      制作時に、公開後に「自社で行いたいこと」や「運用体制」について制作会社と話し合っていなかったため、都度制作会社に依頼しなくても自社で簡単に更新できるCMS(WordPressなどのシステム)の構築が見積もりや仕様から漏れていた。
【先回りの知恵】ホームページは「公開してからが本当のスタート」です。企画の段階から、「公開後は、社内の誰が、どのくらいの頻度で、どのページを更新する予定か」を制作会社に伝えておきましょう。自社で更新したい部分(お知らせや実績紹介など)と、プロに任せるべきシステム管理(サーバーやセキュリティの保守)の境界線を明確にしておくことが大切です。
ミニ解説:「CMS」とは?

「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、一般には「シーエムエス」と読みます。専門知識がなくても、Webサイトの制作・更新・管理が簡単にできるシステムの総称で、特にお知らせやブログといった更新機能を持たせたい場合に組み込むことが多いです。

 

CMSにも様々な種類があり、最も一般的なものは「WordPress(ワードプレス)」という無料のもので、ホームページのブログからコーポレートサイト(企業のホームページ)のお知らせなどまで、広く使われています。他にも企業向けにサポートが充実していたり、より多くのカスタムができる有料のCMSなどもあるので(大手企業や官公庁で使われているケースが多い)、更新機能などをホームページに入れたいときには、どういったものが自社に合うのかも一緒に制作会社に相談してみるのがおすすめです!

3. 初心者担当者が失敗のリスクを最小限に抑えるための3つの備え

慣れないWeb担当というポジションでプロジェクトを成功に導くために、明日からすぐに実践できる「3つの備え」をご紹介します。これらを用意しておくだけで、精神的な負担も大幅に軽くなります。

備え1:社内での「目的とゴールの言語化」(ブレない軸作り)

制作会社に相談する前に、まずはノートや社内のメモでも構いませんので、以下の3つを自分の言葉で書き出してみましょう。

① なぜ、今ホームページを作る(直す)のか?(現状の課題)
② 誰に一番見てほしいのか?(理想のターゲット像)
③ 訪れた人に、最後にどんな行動をとってほしいのか?(問い合わせ、購入、採用エントリーなど)

これが、プロジェクト中のすべての判断基準となる「ブレない軸」になります。制作が進む中で「どっちのデザインがいいだろう?」と迷子になったときは、いつでもこの軸に立ち返ることで、失敗しない選択ができるようになります。うまく言葉にできない場合は、そのまま制作会社に「ここを一緒に整理してほしい」と伝えるだけでも、ディレクションの質が劇的に上がります。

備え2:素材(写真やテキスト)の準備スケジュールをあらかじめ確保する

ホームページ制作の納期が遅れたり、内容が薄くなってしまったりする原因のトップは、実は「発注側(自社)からの写真や原稿の提出が遅れること」です。

普段の通常業務をこなしながら、会社の紹介文を書いたり、社員の写真を撮影したりするのは想像以上に大変な作業です。あらかじめスケジュールに「原稿作成期間」として余裕を持たせておくか、もし自分たちでの準備が難しいと感じたら、最初の見積もりの段階で、プロのライターによるインタビューや、プロのカメラマンによる写真撮影(コンテンツ制作費)を予算に組み込んでおくことを強くおすすめします。結果として、担当者さまの負担を大きく減らし、サイトのクオリティを何倍にも高めることができます。

備え3:わからない専門用語はその場で質問し、合意を文字に残す

打ち合わせの中で、「レスポンシブ」「CMS」「ドメイン」「UI」といったカタカナ文字や専門用語が飛び交うと、気後れしてしまって「はい、わかりました」と流してしまいそうになりますよね。しかし、ここでの「小さなズレ」が、のちの大失敗に繋がってしまうかもしれません。

ホームページの制作に慣れていない依頼者は多いので、わからない言葉があれば、恥ずかしがらずに「今の言葉はどういう意味ですか?当社の場合、どう関係してきますか?」と遠慮なく質問してください

良い制作会社であれば、初心者の方にもわかるように説明してくれるはずです。そして、打ち合わせの決定事項は、メールや議事録など「文字」の形でお互いに残しておくことで、「言った言わない」のトラブルを完璧に防ぐことができます。

+α:デザイン迷子センター流:転ばぬ先の杖・過去の迷子から学ぶリスク管理の鉄則

日々多くの担当者さまとお話しする中で、私たちがいつもお伝えしている「究極のリスク管理の鉄則」があります。それは、「ホームページ制作の失敗は、決して担当者さま一人の責任ではない」ということです。

初めてWebの担当になった方が、デザインの適正価格を見極め、複雑なシステムを理解し、完璧な指示書を作るなんて、できなくて当然なのです。つまり、私たちが推奨する本当のリスク管理とは、優秀な仕様書を作ることではなく、「この人たちになら、わからないことを何でも打ち明けられる」と思える、誠実なパートナー(制作会社)を選ぶことです。

・良いことだけでなく、デメリットやリスクも事前に説明してくれるか
・こちらの「うまく言えない想い」を、じっくり時間をかけて傾聴してくれるか
・予算の上限に対して、削るべきところと、かけるべきところの優先順位を一緒に考えてくれるか

ホームページ制作は、発注側と制作会社がひとつのチームになって坂道を登っていくようなものです。あなたの会社の未来を一緒に考え、隣で並走してくれるパートナーと出会うことこそが、すべての失敗事例を遠ざける「最強の転ばぬ先の杖」になります。

まとめ:失敗を恐れず、頼れる味方と共に確実な一歩を

ホームページ制作の失敗事例をいくつかご紹介しましたが、これらはすべて、事前に原因を知り、正しい手順で備えておけば恐れる必要のないものばかりです。

「社内の意見がまとまらない」「見積もりをもらったけれど、本当にこれで進めて大丈夫か不安……」。もしそんな風に一人で抱え込み、デザインや進行の迷子になってしまいそうになったら、いつでも私たちのところに駆け込んできてください。

あなたが自信を持って「納得のいくホームページ」を完成させられるよう、プロの知恵と温かい伴走スタイルで、全力でサポートいたします。


デザイン迷子センターのご紹介

「デザインのことが全然わからない」「何から手を付ければいいか教えて欲しい」。そんな担当者さまに寄り添い、一歩踏み出すためのサポートをするのが「デザイン迷子センター」です。


私たちは、単に「作る」だけではなく、制作の背景にある「目的」や「ゴール」を大切にしています。

創業から約20年、全国700社以上のお客さまのお手伝いをしてきた豊富な実績と経験で、“迷子さん” の不安を「安心」に変える、一番の道しるべになります。

 

ご予算に応じたご提案や、優先順位の整理などについてもご相談に乗れますので、お気軽にご相談ください。

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